膨らんだモバイルバッテリーは危険!?どうすればいいの?
膨らんだモバイルバッテリーを使い続けるのは非常に危険です。スマホや小型電子機器が普及して、モバイルバッテリーを使う機会が増えてきました。膨らむ原因や対処法の知識を身につけておけば、いざというときに慌てなくてすみます。今回は、膨らんでしまったモバイルバッテリーのNG行為と処分方法をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
なぜモバイルバッテリーは膨らむのか?その原因とは
モバイルバッテリーが膨らむのは、バッテリー内で起こる化学反応により発生したガスが原因です。多くのモバイルバッテリーは、リチウムイオン電池を使っています。電池が劣化すると、化学反応が発生。バッテリーが膨らむのはガスが発生しても外に漏れない構造だからです。長期間の使用による劣化だけが原因ではありません。必要以上の充電や高温多湿な場所での使用、落下などによる大きな衝撃もガスを発生させる要因です。
充電ケーブルにつないで、そのまま長時間放置してしまうことも原因のひとつになります。バッテリーがたまったら、その都度ケーブルを抜きましょう。通常の使用頻度よりも多くなるため劣化のスピードが早まります。高温多湿な場所での使用は、バッテリーが熱を持って放熱ができなくなります。落下などの大きな衝撃を加えることで、圧がかかり一気に化学反応が進んで、発火する恐れがあるので注意が必要です。
そのまま使い続けるのは危険?NG行為とは
膨らんだモバイルバッテリーを、そのまま使い続けるのは危険です。発火して火災事故になる恐れがあります。公益財団法人日本容器包装リサイクル協会が行った調査によるとリチウムイオン電池関連で発煙・発火したことがある不燃物処理施設は45%と回答しています。
モバイルバッテリーは安全面に配慮されて作られていますが、怖いからとそのまま放置、膨らみを押さえつける、分解修理する行為は危険なので避けなければなりません。詳しくみていきましょう。
そのまま放置しない
膨らんだバッテリーは放置したくなりますが、バッテリー内の化学反応はどんどん進行しています。そのまま放置すると、ガス漏れを防いでいたものが耐えきれずに破裂してしまう可能性が高いです。放電している電池、充電された電力を使い切っていれば、発火リスクは低いと報告されています。リスクを抱えながら使うよりも、すぐに処分したほうが安心です。
むりやり押し付けない
膨張したバッテリーを元に戻そうと押さえつけるのは危険行為です。圧力を加えることによってガス漏れを防いでいたシートが破れてしまうことがあります。テープで固定しても化学反応が止まるわけではありません。逆に圧力がかかるので危険度が増してしまいます。怖いからとむりやり押し付ける行為はやめましょう。
分解修理しない
自分で修理する行為も危険です。分解すると意図せず衝撃を加えてしまう可能性があります。急激な化学反応により本来電池に蓄えられるエネルギーが一気に放出されるため、非常に危険です。何もせずに大人しく処分して、新しいモバイルバッテリーの購入をおすすめします。
膨らんだモバイルバッテリーの処分方法
膨らんだモバイルバッテリーは手を加えず、すぐに処分するのが一番です。しかし、一般ごみとして処分できません。リサイクル協力店や不用品回収業者に依頼して処分しましょう。一般ごみ以外で回収している自治体もあるので、事前に問い合わせてみましょう。自分に適した処分しやすい方法を探してください。
リサイクル協力店
「資源有効利用促進法」に基づき、「小型充電式電池」に該当するモバイルバッテリーのリチウムイオン電池はリサイクルできます。家電量販店に回収ボックスが設置されていることが多いです。知っている場所が多いので処分に対するハードルが下がるのではないでしょうか。回収場所や回収対象物は店舗によって異なるので、事前にチェックしましょう。
不用品回収業者
不用品回収業者に依頼すれば、費用はかかりますが処分してくれます。高額請求してくる悪徳業者もいるので、自治体が紹介してくれるところに頼むのが安心です。下調べして回収を依頼しましょう。
自治体のルールに従う
自治体によりモバイルバッテリーを回収しているところがあります。住んでいる自治体に問い合わせをすると間違いありません。今でも燃えないゴミとしてモバイルバッテリーは市町村の廃棄物処理施設で無差別に捨てられているケースがあります。
発煙・発火するトラブルが増加すると、原因追求のために処理ラインが止まるだけではありません。火災事故につながることで、地域のごみが受け入れられなくなります。ルールに従って処分しましょう。
まとめ
モバイルバッテリーが膨らんでいたら、つい慌ててしまうでしょう。原因は内部のガスがたまるからであると分かりました。モバイルバッテリーは高温多湿な場所での使用、大きな衝撃を与えることも危険です。最悪の場合は、発煙・発火して火災事故になる恐れがあります。膨張したときは、圧迫・分解はせずにすみやかに処分しましょう。リサイクル協力店や不用品回収業者に依頼するのが安心です。スマホやパソコン、そのほか、通信機器も多く携帯するようになりました。それにともないモバイルバッテリーを使う機会も増えています。知識をつけて、バッテリーが膨らんでも危ないことをしないように安全に処分してください。