飛行機の中にモバイルバッテリーは持ち込みできる?OK・NGの基準とは

公開日:2023/03/15   最終更新日:2023/03/29


パソコンやスマートフォンの充電に欠かせないモバイルバッテリー。旅行や仕事で飛行機に乗る際は、必ず持っていきたい必需品のひとつです。しかし、モバイルバッテリーを飛行機内に持ち込むための基準が分かりにくいと感じる人もいるでしょう。そこで今回は、モバイルバッテリーを機内に持ち込む方法や持ち込み可能な個数について解説します。

電池の種類によって持ち込みOKかどうかが決まる

電池には使い捨てタイプの一次電池と充電して繰り返し使えるタイプの二次電池があります。つまり、子どものおもちゃやテレビのリモコンなどに用いられる電池が一次電池、スマホやパソコンに用いられるのが二次電池となるというわけです。昔は一次電池のほうが身近でよく使われていましたが、スマホ・パソコンの普及によって二次電池を使う機会が増えてきました。

さらに、一次電池にはマンガン電池・アルカリ電池・ボタン電池・リチウム電池があり、二次電池にはニカド電池・ニッケル水素電池・リチウムイオン電池があります。この中で、一次電池はマンガン電池・アルカリ電池・ボタン電池、二次電池ではニカド電池・ニッケル水素電池は、飛行機内への持ち込みも預け入れも制限なしで可能です。

リチウム電池とリチウムイオン電池だけは、機内持ち込みと預け入れのどちらでも制限がもうけられています。リチウム電池はデジタルカメラなどのバッテリーなどに使われているうえ、リチウムイオン電池はスマホやパソコンなどのモバイルバッテリーに使われているのです。どちらも飛行機内で使用頻度が高くなる電子機器になくてはならないもの。航空会社や国土交通省が定める制限を守って、安全に機内に持ち込みましょう。

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そもそもモバイルバッテリーは持ち込みOKなの?

旅行や出張先でスマホやパソコンを使うときになくてはならないのが、モバイルバッテリーですよね。飛行機の中でも使用したいですし、万が一のときのために予備のモバイルバッテリーも持ち込みたいと思っている人は多いのではないでしょうか?

結論からいうと、飛行機の中にモバイルバッテリーを持ち込むことはできます。ただし、それにはさまざまな制約があるので注意しましょう。モバイルバッテリーには、リチウムイオン電池が内蔵されています。国土交通省の規定によると、リチウムイオン電池は危険物とみなして飛行機内での取り扱いには充分注意しなくてはいけないものなのです。

飛行機内に持ち込めるモバイルバッテリーは、ワット時定格量(Wh)が160Wh以下のものに限られています。160Whを超えるものは、機内持ち込みも預け入れもできません。電子機器本体に付属している160Wh以下のモバイルバッテリーであれば、機内持ち込みも預け入れも可能です。しかし、予備のモバイルバッテリーの場合は、100Wh~160Wh以下のものであれば2個まで機内持ち込みは可能ですが、預け入れは容量に関係なく不可能になっています。

なぜこのような制約があるかというと、リチウムイオン電池は衝撃や損傷などで熱暴走が発生し、発火する恐れがあるからです。

万が一、飛行機の貨物の中で発火した場合、客室乗務員による発見が遅れて機内火災につながる恐れがあります。そのような事態を防ぐため、予備のモバイルバッテリーは、必ず機内持ち込みの手荷物に含めなければいけません。また、機内持ち込みの予備のモバイルバッテリーに関しても、バッテリーケースに収納したり端子に絶縁テープを貼ったりするなどといった短絡防止措置をとって飛行機内での事故防止につとめましょう。

多くのモバイルバッテリーには、本体にワット時定格量が記されているので確認できますが、もし分からない場合はメーカーに問い合わせてみるとよいでしょう。定格容量(mAh)や公称電圧(V)で表示されているときは、ワット時定格量(Wh)=定格容量(mAH)×公称電圧(V)÷1,000という計算式に当てはめることによって算出できます。

飛行機によってはコンセント・USBポートがある

航空会社によっては、座席にコンセントやUSBポートがある飛行機が増えてきました。これらはシート電源と呼ばれ、機内でスマホなどの電子機器を充電するのにとても便利です。シート電源は、とくに国際線に多く搭載されています。世界中の人が乗るため、各国のプラグに対応したユニバーサルタイプのコンセントを搭載。変換プラグを使わなくても、世界各国のプラグが使えて大変便利です。

最近ではシート電源を搭載した飛行機は増えてきましたが、すべての飛行機に搭載されているわけではありません。まだシート電源が導入されていない航空会社もありえるうえ、国内線での導入率はまだまだ低いです。国際線であっても、比較的短距離で移動できる近隣諸国への便の飛行機には搭載されていない場合があるので注意が必要でしょう。飛行機内でシート電源を使って充電をしたいと考えている場合、搭乗予定の飛行機には搭載されているかしっかり確認してください。

まとめ

今や身近な存在になりつつあるモバイルバッテリーですが、内蔵されているリチウムイオン電池は危険物とみなされており、飛行機に持ち込む時には要注意です。重大な事故につながりかねないので、各航空会社や国が規定しているルールをしっかり守って安全に持ち込んでください。国際線であれば、座席にコンセントやUSBポートが設置されている飛行機もあるので、それらを利用するというのもひとつの方法でしょう。ただし、すべての飛行機に搭載されているわけではないので、搭乗する前には各航空会社へ問い合わせるのが確実です。

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